自分語り
就活というのは、自分のような性別違和を持つ人間が頭を抱え込む場だと頻繁に言われている。 本当に、就活の場から性別という概念が滅びてほしいと、何度願ったことか。
最も広範的な意味でのリア充は、大抵恋人を有する者を指す。自分は街を往くカップル達を見ると、少なからずマイナスの感情が沸き起こるのだ。 一体、彼らのどのような要素が自分をこんなにも不快にさせているのか、色々と考えてみたくもなる。
フォーマルな場というのは、実に服装の融通がきかない。ざっくり2パターンにしか分かれない、「男性用」と「女性用」。 男は男、女は女の空間。自分にとっては、あまりに息苦しい。
今まで、自分の居場所なんてないと思っていた。"女らしさ"を拒みつつ性転換を望むわけでもない自分は、ただの醜い負け犬だと思っていた。頭のどうかしている自分は、勉強以外どこにも取り柄のない粗悪品だと思っていた。 何だか突然、気取らない飾らない本当…